| ■革は持ち主に合わせて変化します。 |
革は持ち主に合わせて限りなく変化します。変化しない革は、悪い皮ではないかもしれませんが、面白い革でもありません。バッグを見ただけで持ち主が判るくらい使い込まれたバッグは非常に素敵です。手を掛けて次第に馴染んでいく姿を次の様な方法で楽しんでください。
クリームを塗りこんで色艶を引き立たせる。
そのまま枯れ具合を追求していく。
ワックスを溶かし込んでプルアップ(革に染み込んだワックスが革の伸ばした部分で白くなること)させる。
時々濡れタオルで軽く拭く作業を長い間根気よく続け、革の地艶を出していく。
等の方法がありますが、これはほんの一例で素材と手法の組み合わせでその寿命まで無限に変化していきます。但し、この様に革を扱う事は全く個人のセンスですので自己責任で行いましょう。
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出来あがったばかりのバッグ |

5年間使い込んだバッグ |
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| ■革は肌と同じなのです。 |
弊社のバッグは染料で染めて色を出しています。表面に顔料を塗って着色したものと違い、毛穴から湿気や空気を吸い込む事が出来るのです。私達の肌と同じ様ですね。但し、水で洗うことは出来ません。
一部洗濯可能な革も有りますが、ほとんどの革は染料が落ちてしまいますし、肌の様に水をはじかず、しみ込んでしまうからです。従ってお酒やコーヒーをこぼすとシミができてしまいますので、くれぐれもご注意下さい。
弊社では、バッグの手入れ方法を以下の様にお勧めしています。
バッグの底、背中や蓋の裏側等、目立たないところで色落ちしないか
- その布にメルトニアンデリケートクリームをほんの少しつけます。
試し拭きします。
- 乾いた後でもほとんど変化がなければそのままクリームを全体に塗っても差し支え有りません。
- 乾いた後で色が薄くなってしまったり、ツヤが消えてしまったりした場合はクリームの使用を中止してください。これが弊社製品の場合にはご一報ください。
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| ■雨に濡れたら |
ハンドバッグは雨が降り出したら傘の代わりとして使うのではなく、コートやジャケットの下に隠しましょう。
- バッグの中身を取り出してバッグを陰干しします。風通しの良い陰干しに適した場所をお選びください。
- 雨に濡れてしまったときは、なるべく早く乾いた柔らかい布で軽く叩く様にして水滴をお取り下さい。
* 雨にあたってから乾燥した後、特に硬くて光沢の有る革は表面にブクが現れることがあります。これは通称”雨ブク”とか”水ぶくれ”とか呼ばれているもので、革の繊維が部分的に水を吸って膨らんだまま乾燥したために起きる現象ですが、特に革の為に悪い訳では有りません。アイロンをあてることで修復が可能ですが、革を焦がしてしまったり傷をつけてしまう危険がありますので、ご自分で試される方は下記の方法を参考にして自己責任において、くれぐれも慎重に行ってください。
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- この方法で完全に消えなくても、その後ご使用になっていく内に自然に消えていく場合がほとんどです。これは、使用している間に革の繊維がこなれて柔らかくなってゆくからです。
* 雨に濡れると部分的に色落ちする事があります。色落ちしたものはアイロンで直るもの、保湿クリームで直るものもありますが、それでも直らないものは、色のついたクリーム(靴クリームのようなもの)で補色するしかありません。色付きクリームでうまく補色できれば革の質感は変わりませんが、これもクリームの色の選択を間違えると補色後、色が合わなくて目立ってしまうことがありますのでくれぐれも気をつけて自己責任で行いましょう。
- バッグの上に白い布(サラシのような布)を置いて、小型のアイロン台、若しくは手のひらをバッグの中に差し込み、その上からアイロンをある程度力を入れて当てます。アイロンの端にあまり力を掛けすぎるとバッグの表面にアイロンのエッジのアタリが出てしまうので気をつけましょう。
- アイロン温度を低めに設定します。(低表示またはナイロン表示あたり)温度が高すぎると火傷と同じで革は焦げてしまいますから気をつけましょう。
- 充分に乾燥したバッグにはメルトニアンデリケートクリームを薄く塗っておきましょう。
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| ■日光の影響とは |
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染料で染めた革の色は日光によって変化します。その変化の過程を楽しむ喜びもありますが、下の写真の様に直接日光に当たる部分とカブセで隠れている部分との間ではっきり色の濃淡がついてしまうことがあります。
当初の色とかけ離れてしまったり、この様に濃淡がついてしまった場合には、メルトニアン社のカラーシュークリームか、ウォーリー社のカラークリームで補色することが出来ます。
革の風合いを失うことなく補色や修正が可能ですので、同色に近いカラークリームを選び、全体の色のバランスとぼかし具合を慎重に考慮しながら、自己責任で行ないましょう。最初に底や端の方など目立たない部分で必ず試してから全体に塗りこんでいきましょう。
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| ■革は丈夫です。 |
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厚さ1.6mm程の革で作られた靴や手袋やコートを身に付けていたお陰で軽い怪我で済んだり命を救われた人が沢山いらっしゃいます。
しかし、これほど丈夫な革でも適度の水分や油分が不足すると簡単に割れたり裂けたりして情けない姿になってしまいます。革の耐久性を保つためには良質の保湿クリームを適宜塗ることを怠ってはいけません。
弊社ではイギリスで長い歴史を誇るメルトニアン社のデリケートクリームを指定のクリームとして推奨しております。
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| ■革に歴史あり |
子供のころ膝を擦り剥いたときの痕、工作の時間に怪我をしたときの痕など、皆様の身体のどこかにも想いでの傷が残っているはずです。革にも生きていた証として色々な傷跡が残っています。
前にご説明した通り、染料で染めた革はその傷跡やシミなどを隠す事は出来ません。ある程度の傷やシミはバッグの後ろ側や底の部分など目につきにくい場所で使うことにしています。生きていた証しがバッグのどこかに刻まれていることに自然のぬくもりを感じていただければ幸いです。
上質な素材と卓越した縫製技術で仕立てあがったバッグを革の風合いを楽しみながらお使い下さい。B.Stuffのバッグは決して見せびらかしたり、ステイタスを誇示するようなバッグではありません。さりげなく普段着でも持てる高級品なのです。
革は生き物ですから大切に扱ってあげれば、ますます味わいを増してくれます。しかし傷もつきやすいということです。もし傷をつけてしまった場合はひどい傷でなければ下記の方法で傷を目立たなくすることが出来ます。
色付きクリームを傷の部分に塗りこんで補色する
革に対するこのような思いやりは、革たちに新たな生命の息吹を与えてあげることが出来るのです。
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| ■最後に |
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水をはじく革に仕上げたり、変色の心配をしなくて済むような色に染めることは簡単なことです。しかし、呼吸をしなくなって死んでしまった革や自然の透明感を失ってしまった人工的な色を私達は好みません。
日々取り扱いに注意を払ったり、ちょっと面倒なお手入れをすることが「自然の美しさと優しさ」を味わうための「ささやかな代償」と考えて下さるあなたならきっとB.Stuffのバッグのファンになってくださるでしょう。
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